「使いやすいトートバッグ」とはどんなバッグでしょうか?デザインが好みかどうかも大切ですが、毎日使うバッグだからこそ、使い心地や機能性も重要です。59歳からバッグ作りを始め、作り手として重ねてきた経験から、本当に使いやすいトートバッグの条件をお伝えします。
①適切なサイズ感|大きすぎず小さすぎず
使いやすいトートバッグの第一条件は、サイズが「自分の使い方に合っている」こと。よくある失敗が「大きいほうが便利だろう」と思って大きめを選び、荷物が増えすぎて肩が凝ってしまうパターンです。
毎日持ち歩くものを書き出してみて、それがちょうど収まるサイズを選ぶのがベストです。A4書類・財布・スマホ・ハンカチ・ポーチが入れば十分という方なら、A4サイズ対応のトートで十分。エコバッグや水筒も常に持ち歩く方は、少し余裕のあるLサイズがおすすめです。
②持ち手の長さと太さ|肩への負担を左右する
持ち手は、使い心地に大きく影響するパーツです。長さが短すぎると肩にかけられず、長すぎると脇が開いてバッグが安定しません。
肩掛けで使うなら、肩から脇の下にバッグが収まる長さが理想です。手持ちで使うなら、腕を下ろしたときにバッグの底が地面から10cm以上離れている長さが使いやすいです。
持ち手の太さも重要です。細すぎると荷物が重いときに手に食い込んで痛くなります。帆布の持ち手は、幅3cm以上あると手への負担がぐっと減ります。長く使っても疲れにくいバッグを選ぶには、持ち手の幅と厚みをぜひ確認してみてください。
③内側のポケット|整理しやすさが使い勝手を決める
トートバッグは開口部が広い分、中でものが迷子になりやすいのが難点です。内側にポケットがあるだけで、スマホや鍵などの小物をすぐ取り出せて格段に使いやすくなります。
少なくとも「スマホが入るポケット」と「鍵をかけるDカン」があれば、毎日の使い心地がぐっと上がります。ポケットが多すぎると重くなるので、必要最小限で十分です。
④マチの深さ|収納力と形の美しさのバランス
マチが深いほど収納力は上がりますが、バッグ全体が大きく重くなります。毎日使いには、マチ10〜15cmあれば十分なことが多いです。
荷物が少ない日はぺたんとなり、多い日はしっかり広がる。そんな帆布素材の柔軟さが、トートバッグの魅力のひとつです。しっかりしたマチがあることで、バッグを置いたときに自立するのも使いやすさのポイントです。
⑤素材の丈夫さ|毎日使えるかどうか
トートバッグは毎日使うものだから、耐久性も大切な選び方のポイントです。帆布(キャンバス)素材は、もともと船の帆に使われていたほど丈夫で、毎日使っても型崩れしにくいのが特徴です。
使い込むほどに風合いが増して、自分だけの色味と質感になっていく。それが帆布バッグの最大の魅力ではないでしょうか。10年・20年と長く使えるバッグは、結果的にとてもコスパが良いものです。
まとめ|毎日使うからこそ、使い勝手を大切に
使いやすいトートバッグの条件は、サイズ・持ち手・ポケット・マチ・素材の5つです。デザインも大切ですが、毎日持ち歩くものだからこそ、使い心地に妥協しないことをおすすめします。
お気に入りの一つに出会えると、毎日のお出かけがぐっと楽しくなりますよ。ぜひ自分にぴったりのバッグを見つけてください。
意外と見落としがちな「持ち手」の話
トートバッグ選びで意外と見落とされがちなのが、持ち手の長さと幅です。肩に掛けたいなら、持ち手の立ち上がりが25センチ以上あると、冬のコートの上からでも掛けられます。手持ち派の方は、持ち手が太めでしっかりしたものを。細い持ち手は重い荷物のときに手に食い込んで痛くなります。
私がバッグを作るときは、持ち手の付け根を特に丈夫に縫っています。トートバッグの寿命は、たいてい持ち手の付け根から決まるからです。既製品を選ぶときも、この付け根の縫いがしっかりしているかを見ると、長持ちするかどうかの目安になります。
「中身が見えない」ことの安心感
トートバッグは口が開いたデザインが多いですが、電車やバスに乗る機会が多い方は、ファスナーやマグネットで口が閉じられるものが安心です。防犯面はもちろん、雨の日に中身が濡れない、かがんだときに中身が見えない、という日常の安心にもつながります。
完全に閉じられなくても、中の物をまとめられるバッグインバッグやポーチを併用すると、口の開いたトートでも快適に使えます。
毎日使うものだからこそ、細かいところまで自分の暮らしに合っているか。トートバッグ選びは、自分の生活を見つめ直す小さな機会でもあるのです。
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