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初恋の彼と夫婦になった日
3年の交際を経て、私は初恋の彼と結婚しました。
とても嬉しいはずの新婚生活の始まり。でも、その背景には両親の強い反対がありました。
「お見合いの話もあるし、しばらく様子を見よう」
父のその言葉の奥には、私の将来を真剣に案じる気持ちがあったのでしょう。
今ならわかります。
親は、娘には“お金に苦労しない人”と結婚してほしいと思うものです。
当時の私には理解できなかった親心が、今は痛いほど分かります。
共働きの日々と、気づけなかったこと
結婚して間もなく、私たちは共働き生活に入りました。
私の職場は家から電車で1時間。始発に近い時間に出勤し、帰宅は21時を回ることもしばしば。
一方で、彼の職場は自宅から20分程度。私が出かけた後に起き、私より早く帰宅する日々。
なぜこの場所に家を構えたのか。
なぜ、お互いの通勤時間の「中間地点」を考えなかったのか。
もっと冷静に“長く続けられる暮らし”を考えるべきだったと、今なら思います。
外食が増え、疲れた体で晩ごはんを作る日々。
それでも、彼が食事を作って待っていてくれることは一度もありませんでした。
「女がやるもの」そんな風に思っていたのでしょう。
今思えば、モラハラはこの頃から始まっていたのだと思います。
疲れた。でも、離婚なんて考えなかった
「疲れたなぁ」
それが口癖になっていました。
でも、「離婚しよう」なんて、一度も考えたことはありませんでした。
ただただ、しんどくて、毎日が過ぎていく――そんな日々の繰り返し。
妊娠、退職、そして後悔
そんなとき、妊娠が分かりました。
初めての妊娠。重いつわりで、職場に通うことが難しくなり、私は会社を退職。
毎月の収入は彼の給料だけに。
当時の彼の給与は、私よりも少なかったのです。
正直、結婚したことよりも、「あの時、簡単に退職してしまったこと」を、後になって強く後悔しました。
人生の転機、そして第三章のはじまり
人生は、時として突然“苦難”の道へと引きずられるもの。
「楽しいことを考えよう」と思っても、現実はそう簡単に変わりません。
でも、物事の“捉え方”を変えれば、見え方も変わってくるのかもしれない――
そう思い始めたのは、ある出来事がきっかけでした。
子供が産まれたのです。
それは、私の人生にとっての光でした。
この子のために生きよう。
この子を育てることが、私の使命なんだ――そう強く思いました。
家事が苦じゃなくなった。
洗濯も、食器洗いも、全部楽しくなった。
「この子のために」と思うだけで、心が満たされていきました。
これが、私の第三章の始まり
苦しかった第一章。
必死で乗り越えた第二章。
そして、愛と使命にあふれた第三章。
まだ続く私の人生物語。
これからも。

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