「最近、何もすることがなくて…」
先日、同世代の友人とお茶をしていたとき、そんな言葉が出てきました。子育ても一段落して、仕事も辞めて。時間はたっぷりあるのに、何をしたらいいかわからない——そういう方、多いのではないでしょうか。
私もかつては同じでした。「これから何をしよう」と漠然と不安だった時期が、正直あります。そんな私を変えてくれたのが、ミシンでした。
ミシンって、難しそう?
「ミシンなんて、もう何十年も触っていないわ」という方も多いと思います。でも今のミシンは、昔とは全然違います。糸かけも自動、針穴への糸通しも自動、縫い目の設定もボタンひとつ。60代から始めた私の友人も、最初は「無理かも」と言っていましたが、1週間後には小さなポーチを完成させていました。
大切なのは、高機能なミシンより「使いやすいミシン」。初心者の方には、軽くてシンプルな機種がおすすめです。私が使っているのは、コンパクトで持ち運びもできるタイプ。テーブルの上に出しっぱなしにできるサイズ感が、毎日続けるコツだと思っています。
手を動かすと、気持ちが変わる
ミシンを始めてから気づいたことがあります。作業に集中していると、余計なことを考えなくなるんです。「老後が不安」「体が心配」——そういった気持ちが、針の音と一緒にどこかへ消えていく。これが、手仕事の一番の魅力かもしれません。
また、完成したときの達成感は格別です。自分で作ったバッグを持って出かけると、「それ、どこで買ったの?」と聞かれる。「自分で作ったんです」と答えると、みんな驚いてくれる。その瞬間が、また次への原動力になります。
売れたとき、初めて「仕事になる」と思った
私は今、ハンドメイドバッグをオンラインで販売しています。最初は「売れるわけない」と思っていました。でも、初めて注文が入ったときの嬉しさは、今でも忘れられません。「誰かのために作る」という気持ちが生まれると、毎日がぐっと充実します。趣味が仕事になる、というのはそういうことだと思います。
最初に揃えておきたい道具3つ
ミシンを始めるなら、道具選びも大切です。私がおすすめするのはこの3つです。
①ミシン(初心者向けの軽量タイプ)
重いミシンは出すのが億劫になります。2kg前後の軽量タイプなら、毎日気軽に使えます。
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②裁縫セット(糸切りばさみ・待ち針・チャコペン)
糸切りばさみだけは切れ味の良いものを選ぶと作業が格段に楽になります。
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③拡大鏡付き手芸ライト
60代以降には特におすすめ。手元が明るく見えると目が疲れにくく、老眼でも安心して縫えます。
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「何もない」は、まだ何でもできる、ということ
友人に言いました。「何もないって、何でもできるってことだよ」と。
今からミシンを始めても、遅くはありません。60代からだって、作品を作って、誰かに喜んでもらえる。毎朝ミシンに向かうのが楽しみになって、気がつけば一日があっという間に過ぎていく。そんな毎日に変わりますよ。あなたの「これから」を、ミシンが変えてくれるかもしれません。
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ミシンが「やることない」問題を解決する理由
退職後や子育て後に「やることがない」と感じる方に、ミシンを勧める理由があります。それは、ミシンには「作る喜び」「続ける楽しさ」「誰かに喜んでもらえる満足感」がすべて詰まっているからです。
最初は難しく感じても、一つ完成したときの達成感は格別です。そして次第に技術が上がり、作れるものが増えていく。その成長の過程が、毎日の楽しみになっていきます。
ミシンは高価なものでなくていい。家庭用の手頃なミシンから始めて、慣れてきたら少しずつ道具を充実させていけば十分です。大切なのは、始めること。「やることがない」を「楽しいことがある」に変える第一歩を、踏み出してみましょう。
友人にミシンを勧めて、本当によかったと思っています。最初は「私にできるかな」と戸惑っていた友人が、今では自分のペースで作品を作るようになりました。「やることがない」が「やりたいことがある」に変わった瞬間を見ていて、手仕事の力を改めて感じました。
「やることがない」は、「何を始めればいいかわからない」ということかもしれません。ミシンは、そんな悩みを解決してくれます。始めれば必ず楽しくなる。その楽しさを、もっとたくさんの人に伝えていきたいと思っています。
ミシンを勧めたあの日から、友人の毎日が変わりました。やることがなかった午後が、作りたいものがある午後に変わった。ハンドメイドが持つ力を、もっとたくさんの人に知ってほしいと思っています。
ミシンは、「やることがない」を「楽しいことがある」に変えてくれる道具です。これからも友人と一緒に作る喜びを分かち合いながら、ハンドメイドを続けていきます。
