自分のために歩き出す

自由に

自分のために歩き出すということ

自分のために時間を使えるようになったのは、ようやく60歳を過ぎてからのことでした。
子どもが成長し、そして何より、ずっと私のそばにいた「彼」から手放されたことがきっかけでした。

今の私は、こう考えています。

  • 子どもに迷惑をかけないように生きるこ
  • 楽しく暮らすこと
  • 友達を大切にすること
  • 自分だけの時間を作ること
  • 誰かのためになることをすること

ようやく、こんなふうに未来を考えられるようになったのです。

最初の一歩は、不安とともに

彼から手を放されたとき、私が最初にしたのは、一人で車を運転して遠くへ行くことでした。
怖かった。
ナビの見方も分からなかった私。
今までいつも隣に彼が座っていたから、自分ひとりでどこかへ行こうとすることさえできなかったのです。

でも、初めてのことは誰だって怖いもの。
勇気を出してハンドルを握り、少しずつ距離を伸ばしていきました。
ナビの使い方が分かるようになると、「どこへ行っても、帰ってこられる」そんな安心感が生まれたのです。
不安が少しずつ消え、自信へと変わっていきました。

そして、新しい出会いへ

その後は、いろんなサークルに顔を出すようになりました。
知らない人がたくさんいる場所に、自分の足で出かけていく。
人と話し、笑い合ううちに、少しずつ友達が増えていきました。

誰かを助けると、今度は誰かが私を助けてくれる。
そんな循環の中に自分がいることが、嬉しくてたまらなかったのです。

「ああ、自分の足で歩くって、こういうことなんだ」
そんな実感が、心にじんわりと広がりました。

隣にいたあの人が、いなくなったら

長い間、隣に座っていたあの人が、この世から去ったと想像してください。
悲しみに暮れるばかりの日々を過ごしますか?

きっと、そうではないはずです。
自分でやることの大切さが、きっと見えてくるから。

私のような思いを抱えている人が、まだどこかにいるかもしれません。
もし、あなたがそうなら――
どうか、今からでも自分の足で一歩を踏み出してください。
早ければ早いほど、未来はきっと広がります。

今日も私は、初めて行く場所へひとりで出かけます。
そこには、笑顔で迎えてくれる友人たちがいてくれるから。

友人に、心から感謝しています。
そして、自分の足でまた一歩を踏み出せたこと――
私自身、その歩みの先に新しい光が差し込んでいるのを感じています。

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