目次
- 娘が帰ってきた日
- 仕事ではしっかり者、私生活ではおてんば娘
- 親の心配はいつまでも続くのか
- 幸せな結婚とはどんな形?
- 境界線を守れる夫婦関係
- 親としてできること、できないこと
- ミシンの前で感じた安らぎ
- 同じように悩む親御さんへ
1. 娘が帰ってきた日
今日は、ちょっとドキドキする出来事がありました。
夕方、娘が泣きそうな顔をして帰ってきたのです。理由を聞けば、夫婦ゲンカ。娘夫婦は「できちゃった結婚」でしたから、まだ配偶者としての選び方や、夫婦としての在り方を模索している最中に赤ちゃんを授かりました。結婚の順序としては逆ですが、今はそんな家庭も少なくありません。頭では理解していても、いざ自分の娘となると、母として心配の気持ちが尽きないのです。
2. 仕事ではしっかり者、私生活ではおてんば娘
娘は中学校の英語教師をしています。仕事では責任感が強く、生徒からの信頼も厚く、私にとっても「しっかり者の娘」という安心感がありました。ところが私生活となると、驚くほどチャランポランな面を見せます。親からすれば「まだまだ子どもだなあ」と思わせられる瞬間がたびたびあります。
そんなギャップが微笑ましくもあり、同時に心配のタネでもあるのです。
3. 親の心配はいつまでも続くのか
「子どもがいくつになっても、心配は尽きない」とよく言われます。まさにその通りだと痛感しました。
結婚して家庭を持っても、親の心は子どものことで揺れ動きます。心配する自分に「過干渉なのでは?」と迷うこともありますが、やっぱり子どものことを思う気持ちは自然なもの。
もしかしたら、子どもがいない方から見れば「羨ましい悩み」に映るかもしれません。けれど、子どもを持つ親からすれば「大変さも幸せのうち」と思えるものなのかもしれませんね。
4. 幸せな結婚とはどんな形?
娘夫婦を見ていて「幸せな結婚って何だろう」と考えました。
私の答えは、「お互いを過度に干渉せず、それでいて一緒にいて安心できる関係」です。お互いの境界線を尊重し、心の居場所を守り合えることが大切だと思います。
5. 境界線を守れる夫婦関係
娘の夫は、とても真っ直ぐで一生懸命な人ですが、境界線を引くのが少し苦手なように見えます。つい娘のテリトリーに踏み込んでしまうのです。
境界線を守れない人は、育った環境や親からの愛情の受け取り方に関係があるのかもしれません。家庭での価値観や経験は、人の「結婚観」にも大きく影響します。
夫婦とは、他人同士が一緒に暮らす関係。だからこそ、境界線をどう引くか、どう守るかは永遠の課題なのかもしれません。
6. 親としてできること、できないこと
娘が泣いて帰ってきた時、私は思わず説教をしてしまいました。娘の夫にも、つい「ちゃんと娘を大事にしてほしい」と言葉をかけました。すると不思議なもので、ふたりはその後仲良く帰って行きました。
親としてできることは、「意見を伝える」ことと「見守ること」。けれど最終的に夫婦の問題を解決するのは、当事者であるふたりです。親はあくまでサポート役。過干渉にならないように、でも心配な気持ちを押し込めすぎないように、バランスをとることが大切なのだと思いました。
7. ミシンの前で感じた安らぎ
娘夫婦を見送ったあと、ようやくミシンの前に戻りました。途中で中断していたバッグ作りを仕上げたとき、心の中にほっとした気持ちが広がりました。
子育てや家庭のことに心を砕きながらも、自分の趣味に戻れる時間がある──それもまた幸せなのだと感じます。ミシンを踏む時間は、私にとって心を落ち着ける大切なひとときです。
8. 同じように悩む親御さんへ
子どもが成長しても、親としての心配は終わりません。むしろ結婚や子育てが始まると、新しい形で心配が生まれます。
でも、その心配こそが「親である証」なのだと思います。
同じように悩んでいる親御さんに伝えたいのは、「心配してしまう自分を責めないで」ということです。心配は愛情の裏返しですし、子どもにとっても「帰れる場所」があることは安心につながります。
これからも、私は「ただ見守り、必要なときにそっとサポートする」親でありたいと思います。完璧な親でなくてもいい。心配しながらも、子どもを信じる気持ちを大切にしていきたいです。
🌸子どもが巣立った親御さんへ
子どもが大人になり結婚しても、親の心配はなくなりません。むしろ、巣立ったからこそ新しい悩みや心配が生まれるものです。
でもそれは「親としての愛情がまだ続いている証」。
子どもにとっても「いつでも帰れる場所がある」というのは、何よりの安心になります。
同じように悩み、心配を抱える親御さんがいたら、どうか自分を責めずにいてください。心配してしまうのは、それだけ子どもを大切に思っているから。
私もこれから先、ただ見守り、必要な時に寄り添える親でありたいと思います。
皆さんは、子どもが巣立った後、どんな風に関わっていますか?
よろしければコメントで教えていただけたら嬉しいです🍀
コメント