「老後に始めたハンドメイドが、私の人生を変えた──ひとりの時間が、私を自由にしてくれた」

自由に

📌目次:

  1. 「彼がほしい」と思っていた頃
  2. 誰かに支えてほしかったあの気持ち
  3. ハンドメイドとの出会い──ふと始めた「自分の時間」
  4. 支え合える“友達”という存在
  5. ミシンに向かう私が、いちばん私らしい
  6. 作業場が、私の居場所になった
  7. おわりに──老後って、案外悪くない

📝本文:

1. 「彼がほしい」と思っていた頃

60代になり、ひと区切りついたような気持ちでいた頃。
子どもたちは自立し、夫も病でこの世を去りました。
ぽつんと残された私は、日常の中にぽっかり空いた時間と心の隙間を感じていました。

正直に言えば、「誰かにそばにいてほしい」と思ったこともあります。
誰か──支えてくれる彼、話し相手、寄り添ってくれる存在。
「彼氏ができたら楽しいかも」「もう一度、恋がしたい」
そんな気持ちがふと頭をよぎったことも、ありました。

けれど、その思いは少しずつ変わっていきました。


2. 誰かに支えてほしかったあの気持ち

私は、きっと“誰かのために生きる”ことに慣れていたのだと思います。
母として、妻として、誰かの支えであろうとしてきたからこそ、
今度は“支えてほしい”と願ったのかもしれません。

でも、ある日気づいたのです。
「私、自分を支える力が、もうちゃんとあるんだな」って。
誰かを必要としなくても、私の人生は、私のもの。
そう気づき始めたころ、あるものに出会いました──ハンドメイドです。


3. ハンドメイドとの出会い──ふと始めた「自分の時間」

布屋さんのウィンドウに並ぶカラフルな生地。
それを見たとき、なぜか「作ってみたい」と思いました。

小さなポーチから始めてみたハンドメイド。
最初は縫い目も曲がって、ミシンの使い方さえわからなかったけれど、
不思議なことに、ミシンに向かう時間がとても心地よかったのです。

何も考えずに、ただ手を動かす。
布と糸の組み合わせに心が弾む。
完成したときの、あの達成感──
「私、今、自分の時間を生きてるんだ」と思いました。


4. 支え合える“友達”という存在

次第に、ハンドメイドを通じて素敵なご縁も生まれました。
教えてくれる先生、一緒に縫う仲間、
「この色、いいね」「上手になったね」
そんなやり取りが、私の心にふんわりと温かさを運んでくれました。

そして、ある日ふと口に出したのです。

「もう、男なんて要らない。友達がいればいい」って。

支えてくれる“彼”じゃなくてもいい。
そばで笑い合える“友達”の存在が、こんなにも心強いなんて。
今の私は、心からそう思っています。


5. ミシンに向かう私が、いちばん私らしい

作業場の窓から差し込む光。
お気に入りの布を広げて、今日もミシンに向かいます。

「この布で何を作ろう?」
「誰か喜んでくれるかな?」
そんなことを考えながら、ミシンを動かしている時間。
そのときの私は、まぎれもなく“自分らしく生きている私”です。

過去の悲しみや寂しさを、糸で縫い合わせるような感覚。
まっすぐな縫い目の先には、新しい私がいる気がします。


6. 作業場が、私の居場所になった

家の中で、いちばん好きな場所は作業場です。
お金にはならなくても、誰かに褒められなくても、
ただ「楽しい」「もっと作りたい」と思える場所。

そして、その楽しさを共感できる仲間がいる。
人生の後半に、こんなふうに“居場所”ができるなんて、
昔の私は、きっと想像もしなかったでしょう。


7. おわりに──老後って、案外悪くない

60代、70代。
老後と呼ばれるこの時間は、
若いころには“終わりの時間”のように思えました。

でも、今の私ははっきり言えます。

**「老後は、始まりでもある」**と。

ひとりの時間も、友達との時間も、
ミシンに向かう時間も──どれもが愛おしい。

もしも今、何かを始めたいと思っている人がいたら、
どうか迷わず一歩を踏み出してみてください。
あなたにも、きっと「自分らしい場所」が見つかります。


🌼この記事を読んでくださったあなたへ

老後の寂しさや不安を抱えている方へ。
誰かを求めるより、自分自身と向き合うことで、
新しい楽しみがきっと見つかります。

私は、ミシンの前に座るたびに、
「今がいちばん楽しい」と感じています。
そんな日々が、これからも続きますように。

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